FXのチャート分析において、トライアングルパターン（Triangle Pattern）は価格の収束を示し、ブレイクアウトの可能性が高い重要なパターンの一つです。市場の動向を把握し、適切なエントリーポイントを見極めるために活用されます。本記事では、トライアングルパターンの種類やトレード戦略について詳しく解説します。 トライアングルパターンとは？ トライアングルパターンは、価格の高値と安値が徐々に収束し、三角形の形状を形成するチャートパターンです。価格が一定の範囲内で推移した後、どちらかの方向へブレイクアウトすることが特徴です。 トライアングルパターンの種類 アセンディングトライアングル（Ascending Triangle）：上値抵抗線が水平で、下値が切り上がる形。上方向へのブレイクアウトが期待される。 ディセンディングトライアングル（Descending Triangle）：下値支持線が水平で、高値が切り下がる形。下方向へのブレイクアウトが期待される。 シンメトリカルトライアングル（Symmetrical Triangle）：高値と安値が収束し、どちらの方向にもブレイクアウトする可能性がある。 トライアングルパターンの見極め方 価格の収束が明確であること 出来高がブレイクアウト前に減少し、ブレイク時に増加すること ブレイクアウトの方向に大きな動きが出やすいこと トライアングルパターンのトレード戦略 エントリーのポイント 価格がトライアングルの上限または下限を明確にブレイクした後にエントリーする 出来高が増加しているか確認し、ブレイクアウトの信頼性を高める リテスト（ブレイク後の戻り）が発生した場合、そのポイントでエントリーするのも有効 ストップロスと利確の設定 ストップロス（損切り）：トライアングルの内部に設定し、ダマシの可能性に備える 利確（利益確定）目標：トライアングルの高さ分をブレイクポイントから計算し、目標値を設定する 注意点 フェイクブレイク（ダマシ）の可能性があるため、出来高の動向に注目する 長期間にわたってトライアングルが形成された場合、ブレイクアウトの信頼性が低下することもある 他のテクニカル指標（移動平均線、RSI、MACDなど）と併用し、エントリーポイントを絞り込む まとめ トライアングルパターンは、価格の収束とブレイクアウトのタイミングを見極めるために有効なチャートパターンです。正確なブレイクアウトの判断とリスク管理を徹底することで、精度の高いトレードが可能になります。 次回は、「ペナントパターン」について解説します。